「電磁波でペースメーカー誤作動」
図書館盗難防止装置「電磁波」原因を特定

 図書館内の盗難防止装置の影響で植え込み型の心臓ペースメーカーのプログラムがリセットされたとの報告があり、厚生労働省は17日、医薬品・医療用具の安全性情報を出し、注意喚起した。同省によるとこれまでも盗難防止装置や金属探知機、携帯電話の電磁波の影響でペースメーカーが誤作動する可能性が指摘されてきたが、国内で「電磁波」と原因が特定された報告は初めてという。
 厚労省によると、昨年、80歳代の女性が図書館の出入り口をゆっくり通った際、ペースメーカーのプログラムがリセットされ、基本設定に戻った。停止したわけではないが、その人の心臓の状態に合わせたプログラムが機能しなくなった。
 女性にめまいやふらつきなど自覚症状はなかったものの、月1回の定期健診の際に判明した。
 その後、東京都内医療機関の担当医が図書館に同行しリセットを確認。6月に輸入販売業者の「日本ビタトロン」(本社・東京)が同省に報告した。00年6月にも原因特定はできなかったものの、同社製品でリセットの報告が1例あった。
 盗難防止装置は図書館のほかにもさまざまな店舗で使われており、電磁波が本や商品に付いた金属片に反応、警報がなる。国内のペースメーカーの推定使用患者数は20万〜25万人いる。


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